2018年2月7日水曜日

つばきファクトリー 3rdシングル発売記念ミニライブ&握手会イベント (2018-02-04)

▒▒▒chanを観たい。▒▒▒chanに会いたい。2月12日(月・祝)に個別握手会で彼女とお話をする権利は有している。2月18日(日)のリリース・パーティ(柏の葉)は私が海外出張中なので行けない。2月22日(木)のつばきファクトリー単独コンサートは先行受付で落選しチケットを確保できていない。2月12日を除けば次にいつ▒▒▒chanを間近で見られるかが不透明。となると行くしかない。千葉県。流山おおたかの森S・C。武蔵野線で南流山。そこからつくばエクスプレスで5分。改札を出て右の階段の先に、それらしき人だかり。オタクの森。100人以上は並んでいたかな。いや、数えてへんで。何となくやで。数えていた人はおった。白髪混じりの長髪を後ろで束ねた有名な紳士。待っている俺たちの横を歩きながら何か一人でぶつぶつ言ってたんで、たぶんそういうことやろ。昨日から昼間はそんなに寒くなくてね。Tyler, the Creatorの“Cherry Bomb”とVesselsの“The Great Distraction”という高品質な音楽を聴きながら来たのもあって、上機嫌だったよ俺は。自分の精神状態のよさを感じた。ちょっと危ぶんでいたんだ。というのが今週は仕事で消耗していてね。昨日(土曜)も仕事の夢で目が覚めたし、同僚の結婚パーティ(12,000円)に参加していたもんで完全な休暇とは言いがたかった。月曜日にも重めな仕事が待っていたので、今日は遠出せずにゆっくり静養した方がいいんじゃないかという考えもちょっとあった。リリース・パーティは朝から晩まで拘束されるからさ。体力が要るんだ。今日の俺に、長丁場のイベントを楽しめる気力が残っているのか、心配だった。一方で、▒▒▒chanに会わないと明日からの労働に耐えられないという思いもあってね。葛藤があった。最後に勝ったのは、後者だった。

販売開始は9時半だった。俺は9時39分に、列じゃ最後部な奴らになった。10時半頃にCD3枚の予約を済ませ、3回おこなわれる今日のパーティ券を各1枚ずつ手に入れた。CD1,080円×3+送料600円=3,840円。今日はパーティの開始時間が12時、14時、16時(集合時間は20分前)。1回目の集合は11時40分。まだ1時間以上あるが、この場を離れるわけにはいかない。リハーサルが始まるからだ。1回目の1時間前くらを目安にリハーサルが始まるのが通例である。皆さん勝手が分かっているからまだ入れない優先エリアの外で待機している。俺も2列目についた。ケヤキ広場という会場だったんだけど、ケヤキの木がそびえたっていてね。葉っぱが生えていないのはまだよかったけど、視界をかなり塞いでいた。ただ周りからは、人で見えないよりは木で見えない方がマシだという声がちらほら聞こえた。

成功するまでやり続ければ失敗は存在しない。自己啓発本によくそう書いてある。ケンタッキー・フライド・チキンの創業者、カーネル・サンダースがフライド・チキンのレシピを数々のレストランに売り込んだが、どこも買ってくれない。何百軒目かで商談が成立して、それをきっかけにサンダースは富を築き上げた。とかね。そういう話をよく読んだよ。仕事が大変でちょっと病んでた時期にね。ある本には、おみくじに引ける回数に制限はない。だから大吉が出るまで引け。そうすればお前の運勢は大吉だ、と書いてあった。俺は一度、その通りにしたことがある。たしか5回目くらいで大吉が出たんだ。この話はリリース・パーティの整理番号にも通ずる。ランダムだ。確率の問題だから、CDをたくさん買えば買うほど、いい番号を引ける可能性が高くなる。おみくじの結果が吉だろうが凶だろうが意味はないけど、リリース・パーティの整理番号が20番か200番かでは大きな違いがある。実際、たくさん買ってる奴が多いのね。俺は1枚ずつしか買わなかった。番号は1回目が218番、2回目が144番、3回目が41番だった。最後の41番ってのが複数枚買った人でもあんまり出ていないくらいのいい番号だったらしくてね。俺が参加券をiPhoneで撮影していると一人の紳士が目ざとく寄ってきて、1回目と2回目をもっと若い番号に代えてやるから3回目の41番を交換してくれないかって言ってきた。断った。優先エリアを見ていると、いわゆる女限(女性限定エリア)が広めに取ってあってね。ケヤキの木もあるし、これは相当にいい番号じゃないと後方からの観覧になるだろうなと思っていた。ところが10時39分にエスタシオンが女限を大幅に狭めた。来場者のナオン率はそんなに高くないという判断だね。それでいいんだよ、どんどん狭めろ。近くの紳士が「確実に前より増えてる。知らん顔がいっぱいいる」とつばきファクトリー現場の生き証人のような口ぶりでお仲間に話していたが、俺にとっちゃあんたも知らん顔だよ。二部の参加券が売り切れたという声明が売り場から出される。「娘。の幕張(何やらイベントをやっているらしい)と回すから? 鍵閉め厨が二部に集中した?」などと仮説を発表し合う人たち。

11時6分に、これからリハーサルをやるとアルビ兄さんが言った。俺らはもう知っている。だからここにいる。アルビ兄さん、ちょっと太った? 元から痩せてはいないけどさ、それにしてもだよ。正月休みで暴飲暴食したのかもしれない。今日の彼は青いスニーカー、NIKE AIRの黒いパンツ、グレーのhoodieの上に黒いアルビレックス新潟のベンチ・コート。時間は見ていないけど、その後だから11時10分くらいかな、つばきファクトリーの皆さんがステージに上がってきた。私の位置からは見えなかったんだけど周囲の様子からするとどうやらエスカレーターで下りてきたらしい。▒▒▒chanはリハーサルでいつも着ている、グレー地にエメラルド・グリーンのストライプが入ったジャージ。下は別の服を着ていることが多いけど、今日はセットアップ。皆さん全体的に色合いが秋冬っぽくて抑えめ。黒とか青っぽい紺とか。谷本安美さんは黒いブルゾンの下にFIGHTERS(北海道日本ハムファイターズ)のTシャツをお召しになっていた。一人一人マイクチェック。年齢順かなと思ったけど、9番が浅倉樹々さんだったので何順だったのかは分からない。▒▒▒chanは6番だった。リハーサル一曲目、知らない曲。おそらく新曲で、『低温火傷』でも『I Need You ~夜空の観覧車~』でもないから、これが『春恋歌』なんだろう。『就活センセーション』のときもそうだったけど、リハーサルで初めて新曲を耳にすると得をした気分だ。曲が終わると、右端で腰が抜けたように座り込んでいるメンバーがいた。浅倉樹々さんだ。独力で立ち上がれず、11時17分に裏方の肩車で右から捌けていった。他のメンバーたちは慣れたもので、浅倉さんの異変に気付くと彼女を取り囲むように立って、彼女を我々から見えなくしていた。浅倉さんが運ばれるまでの間も誰も不安そうな素振りを見せず、むしろ明るくキャッキャ言いながら打ち合わせをしていた。プロである。浅倉さんの穴をどう埋めるかの打ち合わせをしていたんだろうね、長めに話し合っていた。次に『低温火傷』。「心がジリジリしてるの」という浅倉さんの台詞は小片リサさんが代行していた。アルビ兄さんが、今日の参加券が完売したと発表。そして整理番号の呼び出しが終わったら優先エリアを囲っているカラー・バーは撤去すると予告。

1回目 12時~

いい感じの日差しと気温になってきた。左側の女限後ろの位置を取った。前説が始まると数秒で音が途切れた。アルビ兄さんが音響の担当者に「電源? 電圧?」と笑いながら確認し「マイクチェックワンツー マンコチェックワンツー ポリスメンは俺たちに麻薬チェックワンツー」と言った。さすがにマンコから先は嘘やで。漢 a.k.a. GAMIのリリックである。曲名は克明に分からないが最近ドロップされたMIX TAPE, “ON THE WAY”に入っている。マイクが復活したアルビさん曰く、
・この会場に明文化された禁止事項はないが、周りに迷惑をかける行為はすべて禁止。
・この会場は明かりが少ない。日没までに終わらせる必要があるので早めの時間を組み、参加券も少なめにした。
・浅倉樹々さんは体調不良のため、丸一日、欠席する。
・ステージから豆まきをしようと思ったが、日が違うからやめてくれと会場側に言われた。それはごもっとも。豆は買ってあるので握手会でメンバーから手渡す。数には本当に限りがあるのでご了承ください。

今日の売り切れたタイミングを見ると、私もあと30分遅れていたら買えていなかったかもしれない。もし異常な枚数を買うことで有名な金髪の最前おまいつがいたら今日の時間でも俺は買えなかっただろう。彼は最近はリリース・パーティに顔を出さないので、たいへん助かる。ちなみに豆まきで思い出したが、漢 a.k.a. GAMIがまくのはポリスとガンジャだけだ。

2曲やって自己紹介とトーク少し。3曲やってちょっとだけトーク。最後に1曲という構成。

低温火傷
就活センセーション
『春恋歌』
『付き合ってるのに片思い』(Berryz工房)
キャンパスライフ~生まれて来てよかった~』(℃-ute)
初恋サンライズ

・『低温火傷』で浅倉樹々さんだけが立って他のメンバーが取り囲むようにしゃがむ場面では浅倉さんの位置を小片リサさんが代行していた。ただし歌は代行しておらず、岸本ゆめのさんだけの歌唱になっていた。
・岸本ゆめのさん曰く、今日は久しぶりのリリース・パーティ。昨日ハロコンで福岡にいたときに▒▒▒chanが「明日のミニライブ楽しみ~」と言っていた。それを聞いてご自身までとても楽しみになっていた。
・小野田紗栞さん曰く、『春恋歌』を初めてリリース・パーティで披露した。皆さんに好きになってもらえるようにしていきたい。

12時35分くらいにミニ・コンサートが終了。ステージが高いからというアルビ兄さんの判断で、握手会は下で行われた。段差がないので、オタクの列でメンバーが事前に見えない。直前になるまでどういう順番で彼女たちと対面するのかが分からない。だから事前に準備がしづらい。ただでさえに握手におけるコミュニケーションの技術がとても低い私が、8人の美少女たちを相手にうまく立ち回れるわけがない。『フリースタイル・ダンジョン』でR-指定と対戦したときの最後の呂布カルマくらいに「もう全然いいわ、言うことねえわ」という状態だった。順番は、谷本安美さん、小片リサさん、▒▒▒chan、山岸理子さん、小野田紗栞さん、新沼希空さん、岸本ゆめのさん、秋山眞緒さんだった。谷本さんに「今日Tシャツ、ファイターズ?」と申し上げたら「そう、ファイターズ! よくぞお気付きで!」と左手の人差し指をこちらに向けておっしゃった。お目当てであるはずの▒▒▒chanを目の前にしても俺の口からは言葉が出てこなかった。ただ対面して目と目を合わて、笑顔と笑顔を交換できたというだけで嬉しすぎて、咄嗟に言葉を出すのが難しい。そんな俺に▒▒▒chanは「おはよ!」と声をかけてくださった。俺がこんなに可愛い「おはよ!」を人生で受け取ることは後にも先にもない。俺が「おはよう」と返すと「一番前にいた」とおっしゃるので「一番前じゃないよ」と言うと、一瞬ハッとした顔になって考えてから「リハーサルのとき!」。リハーサルは2列目だったけどまあ最前に近いかと思いながら私が頷くと、▒▒▒chanはホッとしたように笑っていた。私が頷いた頃には既に私が山岸さんから小野田さんに移るくらいのタイミングだった。新沼希空さんには「髪の色、似合う」と申し上げたところ「ありがとう」と返してくださったが、いつもの新沼さんに比べてちょっと疲弊している感じがした。

流山おおたかの森S・C内の高島屋にある惣菜屋で「竜田揚げポテトセット」499円(実際には498円だったか)と、イトーヨーカドーで角ハイボール濃いめ350ml 192円を買って、施設内のベンチに座って、食って飲んだ。空きっ腹に流し込むアルコホールはコス・パがいい。効く。仕上がった。13時42分、会場に戻る。ちょっと気を抜くとすぐに130番あたりが呼ばれている。俺は144番なので、駆ける。

2回目 14時~

右のスピーカー前、4-5列目。

『春恋歌』
愛おしくってごめんね』(カントリー・ガールズ)
低温火傷
就活センセーション
都会の一人暮らし』(℃-ute)
笑って

アルコホールの影響下で臨んだミニ・コンサートは、一味も二味も違った。つばきファクトリーと楽曲の魅力が何倍にも増幅して感じられた。特に『愛おしくってごめんね』が麻薬だった。二番の小野田紗栞さんによる「ごめんなさいね」には食らった。何かすげーやばいものを吸引した感覚だった。UZIもHello! Projectを観ていれば大麻に手を出さずに済んだのではないか。俺は大麻が倫理的にいいのか悪いのかは分からない。お酒やタバコと比べて身体に与える影響や中毒性がどう違うのかも理解していない。俺が知っているのは今の日本では法律に違反しているということ。法律と倫理は必ずしも同じではない(参照:Young Tony Hawk, “DORAGGU”)。サッカーである選手がオフサイドの位置にいたことと、その選手が人間として悪いかどうかは関係がない。ただ法律を犯すと厄介なことになるわけで、実利的な視点では違法な物質は使わなくて済むに越したことはない。俺はお酒とHello! Projectがあればヤクブーツは要らない。

握手。順番は、小野田紗栞さん、山岸理子さん、秋山眞緒さん、谷本安美さん、小片リサさん、新沼希空さん、▒▒▒chan、岸本ゆめのさん。▒▒▒chanが「こっちですよね? 今回は」と右の方を指さして話しかけてくださった。「そう」と頷くと、彼女はニコッと笑っていた。何というか、凄いな…。1回目の人違い疑惑を晴らすかのように、次の握手ではこうやってちゃんと把握しているんだぞっていう感じを出してくる。

1回目の握手会では俺のときには豆がなくなっていたが、2回目では最後の岸本ゆめのさんが手渡してくださった。イトーヨーカドーで角ハイボール濃いめ350ml 192円とハバネロさきいか224円を買った。ヨーカドーの前のベンチでハイボールを飲んで豆とさきいかを食った。アルコホールはそこまで強くは決まらなかった。2回目の前は特別だった。空腹だったから。

流山おおたかの森S・C、ケヤキ広場。ケヤキの木は本当に邪魔だけどさ、それでもこの会場はいいよ。まずステージが高い。その上、観覧エリアはここまでっていう制限がないんだよね。開放感がある。お金を払わずに後ろの方でアルコホールを入れて自由に楽しめそうだ。また来たい。

3回目 16時~

41番で手に入れた位置は、3-4列目、中央。2回目も真ん中ではないとはいえ番号が144番で4-5列目だったので、期待していたほどにはいい位置は取れなかった。アルビ兄さんの煽りで声を出す我々を、すぐ近くのスターバックス・コーヒーからニヤニヤ眺める金髪の青年。それを気にするわけもなく最前ではしゃぐおまいつたち。開演の直前にエスカレーターで下りてくる裏方とメンバーが初めて見えた。

低温火傷
寒いね』(スマイレージ)
就活センセーション
21時までのシンデレラ』(Berryz工房)
ハナモヨウ
『春恋歌』

・岸本ゆめのさん曰く、1回目と2回目の握手で「寒いね」と声をかけてくださる方が多かったが、スマイレージさんの『寒いね』を3回目で披露させていただくんですよと言いたくてうずうずしていた。今は言えるのでスッキリした。

握手会は、秋山眞緒さん、小片リサさん、▒▒▒chan、小野田紗栞さん、岸本ゆめのさん、谷本安美さん、新沼希空さん、山岸理子さんの順番。3回目の本編が終わると、気力がみなぎっているのを感じていた。本当に楽しかった! だから全員に「めっちゃ楽しかった」とお伝えした。秋山さんは「本当? ありがとう 眞緒も楽しかった」と言ってくださった。小片さんは、「嬉しい」と言ってくださった。▒▒▒chanは今日いちばんの笑顔でにこーっとしてくれた。小野田さんは握りが強いからか手を離すときに横に流す感じになるのだが、農作業感がある。芋を掘るような。最後の山岸さんから豆をいただいた。UZIもHello! Projectにハマっていれば、山岸理子さんが手渡してくれる4.5グラムで満足できたかもしれないんだよ。

『春恋歌』、すごく好きだ。リリース・パーティから数日たった今でも、一日に何度もフックがフラッシュバックする。3rd singleの中で一番好きだ。次に『I Need You ~夜空の観覧車~』、その次に橋本慎さんの判断でリード・シングルに選ばれた『低温火傷』。

つばきファクトリーのリリース・パーティを3回観覧し、▒▒▒chanと握手をした結果、労働のストレスと疲労がすべて吹き飛び、明日からを生き抜くのに必要な活力が満たされた。イトーヨーカドーのレジ係たちの前には「今日も笑顔で 元気よく頑張ろう!」と印字されたラミネートされた紙が掲示してあった。今の俺には、そんなスローガンを与えられなくても笑顔で元気よく頑張れるだけの力がみなぎっている。▒▒▒chanに会いに行ってよかった。



君に会いにいこう
きのうよりも 明るい街
君に会いにいこう
シャツのままで 会いにいこう
風になる自転車
長くゆるいスロープ抜け
あふれてる気持ちと名前のない花を持って
(坂本真綾、『君に会いにいこう』)