2018年4月14日土曜日

Go ahead (2018-04-07)

山崎製パンの完全子会社が運営するヴィ・ド・フランス。羽田空港店。揚げたてのカレー・パン。淹れ立てのブレンド・コーヒー。600円くらいしたんだけどさ、これでも安い方なんだよ。入る前に付近を物色してきたらどこも1,000円くらいしやがる。サンドウィッチと飲み物とかで。冗談じゃねえ。超ハンパねえ。昼メシじゃないよ。朝メシだよ。俺らにそんな羽振りを求めるな。ニューヨークじゃないんだからさ。例外がマクドナルドとヴィ・ド・フランス。マクドの朝食、アレは味覚がいかれてないと無理。残るのがヴィ・ド・フランス。荷物検査を通過した先では、でかいだけのオニギリが390円。何の変哲もないかけそばが680円。9時半のフライト。出発時刻は10分遅延。待ち時間。空港のwi-fiでスーパーマリオラン。飛行機。隣のオジサン。隣にいるだけで気持ちの悪さが伝わってくる。年輪を重ねて染み着いた何かこいつおかしいなっていうヴァイブス。服装が何か変。その上、多動。PS何とかで美女美男のソープ・オペラを観ながらスマ・フォでポケモンGO!をやっている。紙コップのスープをすすってはテーブルに置きまた取ってはすするというのを2秒ごとに繰り返している。隣にいるだけで落ち着かない。精神的に削られる。到着間際、気温が7℃と客室乗務員が機内に通知。服装を間違えた。ロクに天気予報も見ず半袖Tシャツにパッカブル・アノラックで来ていた。

小松空港。出てまっすぐ。案内所。すみません、福井駅に行きたいんですけど。福井駅ですね。東京便と接続しているんですが、飛行機が遅れておりまして。10時50分のバスがまだそこに止まっています。もう少しで発車するはずです。どこですか。そちらの4番乗り場です。4番ですね。ありがとうございます。すみません。福井駅ですよね。はい。乗りたいんですが。現金のみですがいいですか? はい。1,250円。11時くらいに出発。近くに乗り込んできた、金澤朋子さんを支持されているおまいつの老紳士。60分ほどで福井駅。完全に春のつもりで来たが完全に冬だ。小雨が降っている。まず日替わりを買わな。駅から数分の会場。建物の2階。宮崎由加さんと高木紗友希さんの日替わり。並ばずに入手。昼飯。福井といえばソースカツ丼だが、どうせ大したことはない。新潟で似たようなのを食ったことがある(タレカツ丼だったかな)。まあご飯の上にタレのかかったカツが乗っているっていう、それ以上でも以下でもない。シナジーがない。卵で閉じていないカツ丼に意味はない。強くなってきた雨を避けるように入った、年季の入った韓国料理店。おぼろ豆腐チゲ定食。瓶ビール。俺はアサヒ・スーパー・ドライをずっと低く評価していたし、じっさい単体ではまずいと思うが、癖がないぶん料理には合う。

響のホールが入っている建物に入ると、たくさんのオタクさんが開場を楽しみに大量の立ちんぼのようにたむろしていた。応援しているメンバーさんの色を身にまとう紳士たち。その前に腹をもうちょっと引っ込めろ。髪を整えろ。まともな服を着ろ。そのままじゃ推しへのネガティヴ・キャンペインだぞ。13時14分、Task Co. Ltdに雇われたオールバックでいかつめな(でも態度は丁重)紳士が100番までは二階に上がって並ぶように俺たちに言っている。これを書いている今、手元にチケットがないので正確には分からないが、俺の番号は昼公演(13時半開場、14時開演)が250番くらい、夜公演(17時開場、17時半開演)が190番くらいだった。すぐに払えるよう千円札をポケットに入れていたが、ドリンク代の徴収がなかった。そうか、ここは「飲食店」扱いじゃないから500円(新宿Renyのような一部の強欲会場では600円)を払わなくて済むのか。さっき買った日替わり写真2枚が実質タダじゃん。

そもそも何で福井なんていう僻地の公演に申し込んだかというと、会場がよさげだったから。ざっと検索した限り、傾斜があって、座席もあって、見やすそうな感じがした。2ちゃんねるでも評判だった。実際に入ってみた感触としては、そこまでではなかった。傾斜は座席のあるエリアにしかついていないし、座席に着けるのは若い番号で入ったごく限られた人数のみ。座席横の通路では観ることが許されない。座席以外はぜんぶ平場。音はよかったけどね。俺が入った時点で結構うしろの方まで人がいた。一番後ろから入場するんじゃなくて、右端の階段を下りて、真ん中あたりから後ろに流れていくというちょっと変な作りでね。新しく入ってくる人たちはどんどん最後方まで流れていったんだけど、階段を下りた付近に隙間がいくつかあったんで、俺はそこにとどまった(夜公演ではそこにポールと係員が配置されて、同じことが出来なくなっていた)。番号よりも何十番か前の位置を取れたと思う。植村あかりさんの噛み噛みな影アナ。開演直前に鳴り響くジュース!ジュース!のチャント。俺はジュース!の方を叫んだ。



(福井)福井市中央1丁目で凝視 4月7日午後
福井県警によると、7日午後2時~3時半ごろ、福井市中央1丁目の福井まちなか文化施設 響のホール内でHello! Projectメンバーへの凝視が発生しました。(実行者の特徴:30代くらいの男性、中肉中背、紺色のアノラック・パーカ、黒いハイキング・パンツ)

■実行者の言動や状況
・歌って踊るHello! Projectメンバーをニヤニヤしながら凝視した。

■現場付近の施設
・福井中央郵便局、西武福井店、福井放送会館

もしHello! Projectなきゃ何回か
パクられてても不思議じゃない犯罪者



・4月6日に公開された金澤朋子さんのブログ記事、「♪.真似される女 金澤朋子」。「“真似される女”とっても憧れまし。なんなんですかね。かっこいいですね本当に彼女らは!みっともないので多くは語りません。笑」の「彼女ら」が誰なのかは書かれていなかった。そういう本でも読んだのかな、何のことなのかなと気になって本人に聞いたという高木紗友希さんが、答えを我々に教えてくれた。「この顔で!」「朋子の癖に!」E-girlsさんに憧れてるんですよー。恥ずかしがる金澤さん。最近はJuice=Juiceも女性ファンが来てくれるようになったけど、女性に憧れられるのは嬉しい。E-girlsさんのようになりたいが、髪もこんなのしか出来ないし。就活生みたいなね。『就活センセーション』になっちゃうんで。
・梁川奈々美さん。新曲の“Vivid Midnight”は今風でシャレオツな感じ。私も目指せデルモという心意気で頑張っている。
・最近、成長痛に苦しんでいるという段原瑠々さん。脚がさらに伸びちゃうね、と植村さん。もう要らん??じゃけえ。
・宮本佳林さんは、成長痛は小三のときに一度だけあった。
・段原瑠々さん。公演中に楽しすぎて、お立ち台でこけそうになった。高木さんのことも殴ってしまった。ごめんなさい。
・宮崎由加さん。昨日(富山でのコンサート)の握手会でこの後8番らーめんに行くんだという人が何人もいた。羨ましかった。行けなかったので。でもこの公演の後、8番らーめんを食べるんです! 8番らーめんは一番おいしいというわけではないんだけど、安心する味。

・『アレコレしたい!』で我々のチャント「エルオーブイイー ラブリー佳林!」で「ラブリー佳林!」を一緒に口ずさむ宮本佳林さん。満面の笑み。
・アンコール後の“Magic of Love”、「どうしよう」というリリックに合わせた高木紗友希さんの困り顔。
・新曲からは“SEXY SEXY”が披露された。
・地元の人はどれくらいいるんですか? というJuice=Juiceの問いかけ。挙手した人はごくごく一部だった。

・高木紗友希さん、腹筋を鍛えてるのかな? 前よりも逞しくなったような気がする。たぶん単に太ったのとは違う。そんなことよりも、彼女はアンコール開けのTシャツ着用時、パイオツがすげー揺れてた。さゆぴょんさんにはパイオツのイメージがなかった(そもそもご存じのように俺は楽曲派なのでHello! Projectのメンバーさんに“そういう”視線は送ったことがないし…)ので驚いた。
・植村あかりさんの発する色気。もう恋愛をしていないという設定に無理がある。ただ彼女の場合、それが問題になると俺は思わない。そりゃそうでしょうねっていう。暗黙の前提。そこを飛び越えて、お子さんがいてはるんちゃうかっていうところまで来ている。そこまでくるとHello! Projectのルールに反しているとかいないとかではなくなってくる。一周回ってね。

・握手では一人目の段原さんに、バースデー申し込んだよ。ありがとうございます。あとは流れるだけだった。高速だった。他にいくつか言うことを考えていたが、俺の技量では無理だった。ただあれくらい速いと事故ることもないわけで、助かった。そういえば高木さんがメガネすごいと言ってくださった。

開場前にオールバック紳士が誰かに話していたのが聞こえてきたのだが、チケットは340番くらいまで出ているらしい。

夜は昼よりも番号がよかったが位置はもっと後ろだった。前述したように昼に俺が潜り込んだ隙間はポールと係員でふさがれたので。たしか昼は前に11人くらいいたが、夜は15人以上はいた。でも、音楽が身体に入ってくる感覚があった。横にも縦にも真ん中付近だったので、音がいちばん響きやすい場所だったのかもしれない。身体で感じる重低音。Juice=Juiceの歌声。何度もしばらく目をつむって音だけを楽しんだ。音に没入した。音楽を聴ければそれでいいという楽曲派ならではの鑑賞方法。夜公演では新曲から“Vivid Midnight”が披露された。俺がこの曲を聴くのはひなフェスに続きまだ二回目だった。この時点では何でこの曲を好きなのか、言語化できていなかった。ここ何日かYouTubeで聴いて思うのは、フックの高温が気持ちいいんだ。たとえば「今夜おしゃれしてるけど 誰のための美貌なんでしょ」。今夜のこ、誰のためのた、なんでしょのな。Juice=Juiceの声が重なったときの音。これがね、すげー好きなんすよね。あとは、児玉雨子さんの言葉遊び。複雑、ザッツ・オールとか、Vividと美・美で音を合わせたりとかさ。音として気持ちがいい。「熱して巻いて熱して」というストリートを意識したきわどいリリックもあるしさ。ピコピコしたトラックも面白い。今のところ“SEXY SEXY”よりも“Vivid Midnight”が俺の好みにはまっているんだよね。

・段原瑠々さん。昨日、ライブが久しぶりだったけん筋肉痛がした。若いけん昨日の夜から。でもそれを忘れるほどに楽しかった。
・『愛のダイビング』で宮崎由加さんが誰か(金澤朋子さんだったか)と向き合う場面にも関わらずソロ・ラインをスピットする梁川奈々美さんのことを見ているという話になった。可愛すぎて見てしまう。それを知って喜ぶ梁川さん、曲中に宮崎さんと目を合わせる。後のトークで、ファンの人に申し訳ないので、次からは私じゃなくてファンの人を見なさい、と保護者口調の宮崎さん。
・宮本佳林さん。クリント・イーストウッドさんの映画が好き。『許されざる者』とか『グラン・トリノ』とか。他には『インセプション』が好きで、ワールド・ツアー中の飛行機で英語で観た(日本語字幕がなかったので)。何を言っているのかぜんぜん分からなかった。
・宮崎由加さん。前にここ(響のホール)に来たのは2015年。楽屋で前もここに座ったっけ? とメンバーに聞いたらやなちゃんが宮崎さんそこでしたと答えた。でもやなちゃんは2015年にまだJuice=Juiceに加入していなかった。色々なことがありすぎて記憶がごっちゃになっている、Juice=Juiceが好きすぎて…等と取り繕うが、最終的には2015年にここに来たと強弁する梁川さん。やなちゃんが言うならきっといたんだよ。甘やかさないでと苦言を呈するメンバーたち。
・梁川奈々美さん。福井は恐竜で有名だと思うんですが、恐竜は数億年前に絶滅したのにいまだに強い存在感を放っている。私も恐竜のように語り継がれるような存在になりたい。
・高木紗友希さん。今日は(観客を)ジロジロ見るを目標にした。

福井駅中の8番らーめん。唐麺。バター増し。宮崎由加さんのソウル・フード。周りのオジサンたちも同じものを頼んでいる。店の人たちは何かやたらと唐麺のバター増しが出るなって不思議がっていたかもしれない。紅生姜がよく合っていた。バターは持て余した。元からひとかたまり入っているからさ。たぶん10グラムくらい。バター増しにするとそれがもう一つになるんだよね。多すぎる。バター・ジャンキーだったらいいのかもしれないけど、俺はバターこってりは好かんからさ。それに、麺を片づけ終えるまでに溶けきらない。宮崎由加さんが認めるように特別うまいというものではなかったが、彼女にとって大事な食べ物を自分で体験することができて、嬉しかった。3,000円くらいの特急もあったが、金が惜しかったので1,320円の切符を買って、鈍行で金沢駅に向かった。福井駅では未だに人が切符を切っている。駅内のホワイト・ボードに手書きされている駅職員からのメッセージによるとこの夏には自動改札が導入されるらしい。