2018年5月8日火曜日

Go ahead SPECIAL (2018-04-30)

マルチビタミン剤(※1)を飲んだ後の私のションベンと同じ色をした清涼飲料水(※2)を飲む紳士を横目にHubert Selby Jr.の“Requiem for a Dream”を読む。登場人物が腕にdopeを注射することをmorning shotと言っているのだが、そういう名前の缶コーヒーがあったよね。広島に向かう機内。海外出張で貯めたマイル。アップフロントに酷使され、これまでの人生でいちばん活動的な日々を過ごしている。昔の自分ではあり得なかった。Hello! Projectの現場漬けになる前は、土日祝日は休むためにあった。片方、特に日曜日は翌日からの労働に備えてなるべく予定を入れないようにしていた。平日を中心とした生活だった。Hello! Projectのために高速バスや飛行機で地方都市にまで足を伸ばすようになった今では、人生の中心が休日(※3)になった。労働生活をつつがなく送れるように土日を過ごすのではなく、主に休日に開催されるHello! Projectの公演を楽しむために労働で賃金を得る。労働の疲れを週末に休んで癒すのではなく、週末に全力を出せるように労働をほどほどにする。

広島空港から広島駅へのバス。11時半発。本を少し読んでまどろむ。所要時間45分と言っていたが約5分の遅れ。12時20分頃に駅。この土地に足を踏み入れるのは、たしか五回目だ。戻ってきたという感覚。まず昼飯。ここに来たからには、お好み焼き。入ったことのない店にしようとふみちゃん(※4)に入ったが、前に来たことがあった。すみません。スペシャルで、トッピングのキムチ。あと生ビールをください。生ビールはお好み焼きが出来てからお持ちしますか? はい。お願いします。カウンターさん、スペシャルにキムチ、デキナマです。目の前に鉄板。そこで次々に作成されるお好み焼き。これは自分のだなと思いながら眺めていると自分のではなかったというのを何度か繰り返す。鉄板から直接ヘラで口に運ぶ。熱々。流し込むアサヒ・スーパー・ドライ。ソースを追加して頬張る。こんなにビール(※5)が合う食いモンもそうない(※6)。

iPhoneで位置を確認。向かうのはJMSアステール・プラザ。今日の会場。前にハロコンで来たことがある広島文化学園HBGホールのすぐ近く。途中のストリートに露天やステージが設営されている。フラワー・フェスティバルという催しが開催されるらしい。ああいうステージを見るとつばきファクトリーを観たくなってうずうずしてくる。14時25分に会場着。どうやら14時半から販売開始。販売開始の前後に並び始めるのは効率が悪い。並ぶなら早めからにした方がいい。でもしょうがない。これは旅行でもあるんだ。メシが優先。次々に売り切れていく日替わり写真。15時29分に段原瑠々さん。まあこれは予想できた。地元公演じゃけえ。みんな記念に欲しがるんよ。15時47分に梁川奈々美さん。やれやれって感じで列から離れる老紳士。私が売り場に到達した時点で植村あかりさんと宮本佳林さん以外の日替わりにはバッテンが付いていた。宮本佳林さんのを注文。あとコレクション生写真2枚とオレンジのサイリウム(※7)。そうしているうちに植村あかりさんのが売り切れ。本当は宮崎由加さんと高木紗友希さんのをゲトるつもりだった。私が買い終わった16時2分からものの数分後で宮本さんの日替わりも売り切れた。グッズ列じゃ最後部な奴らになるのがあと数分遅かったら日替わり写真を買えていなかった。つーか、早すぎやろ。もっと刷れや。

施設内のトイレでメガネを洗う。メガネは泡立てた石鹸で水洗いするのが一番。今日は特にレンズをピカピカにせなあかん。一点の曇りもない視界が必要だ。なぜなら今日のチケットは特別なんだ。エグゼクティブ・パス2017特典、限定特別シート無料ご招待。ここで行使した。3列目以内の中央ブロックが保証されている。アップフロントが私に与えたのは3列のど真ん中。1列はカメラが通るために潰すだろうから、おそらく実質的な2列目だ。会場の外で開場を待つ。輪になって談笑するキモめなオジサンたち。/アイスを食べる少女。生き返る~。(Juice=Juice現場に)よくいる女の子、すぐ分かりません? 少なすぎて。いつも見る段原Tシャツの人とか。さんははじめ男じゃないかと思ってた。髪みじかいし。笑い。/あの子たち脚すごくない? ダンスとかやってそう。一般人の脚じゃない。/そうそう。彼女たちがグッズ列に並んでいるのを見て、私も気になっていた。一人が白い短パンをお尻に食い込ませていて。お尻すげえなって。この容姿とスタイルのナオンが何人も揃って歩いているのは普通にはあり得へんし、たぶん地元のいわゆるアイドル的なことをやっている人たちなんだろう(※8)。

限定特別シート無料ご招待は、本当は宮崎由加さんの地元、石川でのホール公演で使いたかった(※9)。でもエグゼクティブ・パス2017の期間中にそういう興行がなくてね。広島は好きだから旅行も兼ねて行きたかったし、段原瑠々さんの地元公演(ホールとしては初)だし、公演は一回のみだったから特別になるだろうなと思って、この公演を選んだ。

17時14分、席に着く。予想通り、1列が潰してある。2列もロープを張って通れなくしてあった。ということは、だ。私はまさかの最前中央じゃないか。しばらく震えが止まらなかった。誰も交換してくれませんかって寄ってこない。Juice=Juiceの客層があんまりそういうことをする感じではないし、地方だから東京に比べてキチガイが少ない(※10)。Juice=Juiceのコンサートを最前で観させてもらったことはこれまでに3回ある。一回目が2016年6月25日、横浜Bay Hall。二回目が、2017年4月1日、福岡Drum Be-1。三回目が、2017年7月17日、京都FANJ。最前という括りで言えば今日が四回目だったが、これまでの三回とは違った。まず最前でも中央ってのが未経験だった。それに、これまでの最前はすべてライブハウス(和製英語)。いわゆるホールと呼ばれる会場で最前をいただいたのは初めてだった。音響、照明、衣装、演出がライブハウス(和製英語)よりも格段に豪華できらびやか。ライブハウス(和製英語)に比べるとホールの収容人数は数倍ある。チケットの売上金額が数倍になるからその分、色んなところにお金もかけられるわけで。1,000人単位の観客に向けて作られたショーを一番前で観るということの特別さ。もちろん物理的な近さではライブハウス(和製英語)に軍配が上がる。会場によっちゃそれこそ手を伸ばしたら触れられるくらい。ホールではそうはいかない。カメラを通らせるために前の一、二列は客を入れないし。でもそれを補って余りあるくらいに、価値のある体験をさせてもらった。

静岡の公演で段原瑠々さんが℃-uteのバック・ダンサーとしてステージに立つのとJuice=Juiceの一員として間に誰も挟まずに観客と対面するのとでは心境が異なるという旨のことを言っていた。来場者の側から見ても、最前の席とそれ以外の違いってのはそこなんだよね。自分と演者さんたちの間に、誰もいない。自分の前にいるいちばん近い人がJuice=Juice。他の観客を視界に入れないでコンサートを鑑賞できる。その上、ど真ん中。目の前に0と書いたテープが見える。夢か現実か分からなくなる。開演前に感じていた疲労などポンと飛んで行った。公演が始まった瞬間から終わるまで、私はずっと思い続けていた。この時間が永遠に続いてほしい。

終演後、私はJMSアステール・プラザから繁華街の方向に歩きながら確信した。これまでの私の人生は、間違っていなかった。今に至るまでのすべての人生の分岐が正しかった。なぜなら一つでも違う選択をしていたらこの体験を得ることはできなかったかもしれないからだ。エグゼクティブ・パス2017に申し込んでよかった。限定特別シート無料ご招待をこのコンサートにしてよかった。今日のチケットと2ショット撮影で年会費64,800円は十分に回収した。いや、今日のコンサートだけでも年会費分の価値はあった。この世で最もイルな集団のコンサートを、最前中央で鑑賞する。私の人生でこれ以上に価値のある時間は存在しない。つばきファクトリーやハロコンだったら転売集団のボスのを舐めないとあてがってもらえない(※11)ような席。転売すれば儲かっていただろうが、金銭と引き換えにこの席に座る権利を放棄するのならHello! Projectのファンとは言えないのではないか。

広島市内を散策。真夏以外に広島に来るのは初めて。涼しくて助かる。/原爆ドーム。8年前に初めてこの建物を見たのも夜遅くだった。/アメリカ軍の原爆投下目標だった相生橋。/アンデルセン一号店。改装中のようだ。/広島に来るとよく入る喫茶店イエスタディ―。ビートルズらしき音楽が常に流れている。明日の朝に来ようかな。時給850円。広島県の最低賃金をググると818円。/前に来て気に入ったお好み村の将ちゃん、満員。/創業1941年の洋食香房ミクニ、空いている。タンシチューのサービス定食1,600円。焼酎のロックを頼むとたっぷり注いでくれる店は信用できる。/広島に来る度に利用しているホテル28(トエニーエイト)にチェックイン。今日から二泊で6,900円。

※1 英語の音に近づけるとモウタイヴァイタミン
※2 JALUX スカイタイム キウイ
※3 もちろんHello! Projectの公演は平日に開催されることもある
※4 ふみちゃん 流川店 〒730-0033 広島県広島市中区堀川町1-20
※5 アサヒ・スーパー・ドライをビールと呼べるのかには議論の余地があるが…
※6 お好み焼き1,380円、生ビール540円。計1,920円
※7 段原瑠々さんの帰還を祝うために。300円。想像以上のゴミクズだった。ごく短時間しか光らんかったしすぐオレンジから黄色っぽくなった。不良品の在庫処分か? こんなのを公式で売るな
※8 広島アクターズ・スクールの子たちがいたと誰かが言っているのをTwitterで見た。もしかしたらそれだったのか?
※9 推しの地元公演を良席で観るって一度やってみたいじゃん。今は彼女がHello! Project全体で私の一推しかっていうと、そりゃアレだけどさ
※10 これは地方都市の公演に来る度に思うよ
※11 想像です

付録

前も思ったが、真ん中から見ると宮本佳林さんを中心に観ることになる。公演中、何度も口を半開きにして呆然とする私。それを見透かしたように(レスをいただいたという意味じゃなく、自分が勝手にそう感じたというだけ)微笑む彼女の表情が魅惑的だった。
・梁川奈々美さん:昨日、呉みなと祭りに出させていただいた。広島の方の優しさに触れた。
・梁川さんはJuice=Juice加入当初は歌唱とダンスに不安を感じさせたものだが、よく付いてきている。悪目立ちしなくなった。“SEXY SEXY”で本当の私のこと分かんないよというときの船を漕ぐような動きで目を引く。
・宮本佳林さん:今から滑りますよ。昨日、呉みなと祭りでなぜか“SEXY SEXY”をやらなかったんです。マネージャーさんやればよかったと言っていて。なぜなら(Crazyの箇所で)呉市…ってやれたから。(これ言うためにずっと準備していたんですよ、と高木さん。)
・これを言わせてください、という段原さんのただいま! 私は埼玉から来たんだが…という違和感を抱えながらお帰り!
・植村あかりさんが“Magic of Love”のあなたが好きよをるるちゃんが好きよと替える。驚いた顔をしてから、植村さんに抱きつかれて笑顔の段原さん。最後の大好きでは全メンバーが段原さんに寄る。泣く。
・アンコール。るるちゃん! るるちゃん! 『泣いていいよ』で登場すると泣いている段原さん。
・段原瑠々さん:(アンコールで)るるちゃんって言ってもらえると思わなくて。“Magic of Love”でみんなが寄ってきて。泣いてしまった。
・宮崎由加さん:皆さん(観客)の顔ぶれ的に地元の人だけじゃなく全国から集まっている。Juice=Juice初の単独広島公演。瑠々ちゃんのおかげですよきっと。今日は1公演のみでしたが、次は5公演くらい出来るように…(えええそれは無理だという反応のメンバーたち。おどけてのけぞる植村さん)。さすがに言いすぎました。まずは2公演できるようにしたい。
・ダブル・アンコール。段原さん。マイクなし。ありがとうございました!